こむら返り(足がつる)とは
こむら返りとは、ふくらはぎの筋肉が自分の意思とは関係なく強く縮み続け、激しい痛みをともなう状態のことです。医学的には「有痛性筋けいれん」と呼ばれます。とくに夜間の睡眠中や、運動の最中・後に起こりやすいのが特徴です。
けっしてめずらしいものではなく、国内では50歳以上の多くが一度は経験し、60歳以上の約6%は"毎晩"のように悩まされているという報告もあります。
なぜ、足がつるのか(3つの原因)
1. 水分・ミネラル不足
汗をかいたり脱水気味になると、マグネシウム・カルシウム・カリウムといったミネラルのバランスが乱れ、筋肉の収縮の調整がうまくいかなくなります。とくにマグネシウムは筋肉をゆるめる働きがあり、不足すると筋肉がキュッと縮みやすくなります。
2. 冷え・血行不良
体が冷えて血流が滞ると、筋肉が興奮しやすくなり、つりやすくなります。夏の冷房や、秋の朝晩の冷え込みは要注意です。
3. 筋肉の疲れ・加齢
運動や立ち仕事、夏の疲れの蓄積、そして加齢によって、筋肉にある「センサー」が誤作動を起こしやすくなります。年齢とともにこむら返りが増えるのはこのためです。
なぜ"夜"に多いのか
就寝中は、自律神経の切り替わりによって手足の先の血流が低下します。さらに、寝ている間の汗で水分・ミネラルが減り、体も冷えがちに。この「血流ダウン・水分ミネラル減・冷え」が重なることで、筋肉のセンサーが誤作動し、夜中につりやすくなるのです。
つった時の正しい対処
激痛でも、あわてないことが大切です。次の手順でゆっくり対応しましょう。
- あわてず、いったん力を抜く(痛くても力任せに動かさない)
- つま先を手前にゆっくり引く(ひざは伸ばしたまま、足先を体の方へ)
- おさまってきたら、温めながらやさしくさすって血流を促す
無理に立って歩こうとせず、"ゆっくり伸ばす"のがコツです。
くり返さないための予防法
- 水分+ミネラルをとる:マグネシウムを含む海藻・ナッツ・大豆製品・バナナなどを意識して。
- 寝る前のストレッチ:ふくらはぎ・アキレス腱を20〜30秒、痛気持ちいい範囲でのばす。
- 足を冷やさない:靴下や湯船、寝冷え対策で血流をキープ。
- 寝る前のコップ1杯の水:就寝中の脱水を防ぎます。
次のような場合は、隠れた病気が関係していることもあります。気になるときは早めに受診してください。
・頻繁にくり返す、毎晩のように起こる
・しびれ・むくみ・強い冷えをともなう
・両足や手など、広い範囲でつる
(糖尿病、甲状腺、肝臓・腎臓、血管や神経の病気などが背景にあることがあります)
治療院での対応
こむら返りには、ふくらはぎの筋肉の疲れ・血行不良・冷えが深く関わっています。セルフケアを続けてもくり返す場合は、筋肉のこわばりそのものをゆるめることが助けになります。
岩間治療所では、次のような視点でお手伝いしています。
- ふくらはぎ・足の筋肉をゆるめる:硬くなった筋肉をていねいにほぐし、血流を促します。
- 冷え・むくみのケア:"第二の心臓"であるふくらはぎの巡りを整えます。
- 生活へのアドバイス:水分・ミネラルのとり方や、ご自宅でのストレッチをお伝えします。
まとめ
夜中のこむら返りは、水分・ミネラル不足、冷えや血行不良、筋肉の疲れが重なって起こります。こまめな水分・ミネラル補給と、寝る前のストレッチ、冷え対策で、"つりにくい体"へ近づけます。何度もくり返すときや、しびれ・むくみをともなうときは無理をせず、専門家にご相談ください。