その症状、「気象病(天気痛)」かもしれません
天気の変化にともなって、頭痛・めまい・だるさ・肩こり・気分の落ち込みなどが起こる状態は、一般に「気象病」「天気痛」と呼ばれます。国内の調査では、20〜60代女性の約6割が気象病を経験しているとも言われ、決してめずらしいものではありません。
次のような症状に、心あたりはありませんか。
- 雨や台風の前に、頭が痛い・重い
- 朝晩の寒暖差で、どっと疲れる
- めまい・肩こり・気分の落ち込みがある
- 古傷や以前の痛みがうずく
なぜ天気で体調が悪くなるのか
気圧を感じるのは「耳の奥(内耳)」
私たちの耳の奥には「内耳(ないじ)」という器官があり、ここには気圧の変化を感じ取るセンサーが備わっています。台風や低気圧で気圧が下がると、内耳がその変化を敏感にキャッチします。ところが、この反応が過剰になると、体を自動でコントロールしている自律神経のバランスが乱れ、頭痛やめまい、だるさとなって現れるのです。
9月は「寒暖差7℃」にも注意
さらに9月は、朝晩と日中の気温差が大きくなる季節です。一般に7℃以上の寒暖差があると、体調をくずしやすいと言われます。体温を一定に保とうと自律神経がフル稼働するため、知らないうちに疲れがたまっていきます。これがいわゆる「寒暖差疲労」です。気圧の変化と寒暖差の“ダブルパンチ”で、この時期の自律神経は大きな負担を強いられているのです。
放っておくと、不調が慢性化することも
自律神経の乱れは、血流の低下や筋肉のこわばりを招きます。すると首や肩がこり固まり、頭痛や肩こりがさらに悪化。それがまた自律神経を乱す……という悪循環に陥りがちです。「天気のせいだから仕方ない」と我慢を続けると、慢性的な頭痛や疲労感につながることもあります。だからこそ、早めのケアが大切です。
今日からできるセルフケア
1. くるくる耳マッサージ
内耳まわりの血流を促すことで、気圧の変化に体が過剰反応しにくくなると考えられています。すきま時間に、やさしく行ってみましょう。
- 耳を軽くつまみ、上・横・下へ それぞれ5秒ずつやさしく引っぱる
- 耳を横に引っぱりながら、後ろへゆっくり5回まわす
- 手のひらで耳全体を包み、後ろへやさしく5回まわす
1日2〜3回を目安に。気圧が下がりそうな日は、“予防”として行うのもおすすめです。
2. 自律神経を整える3つの習慣
- 湯船で体を温める:ぬるめのお湯に10分ほど。首・肩・耳まわりを冷やさないことがポイントです。
- 睡眠のリズムを整える:朝は日光を浴びて、体内時計をリセットしましょう。
- 軽い運動・深呼吸:ウォーキングやゆっくりした深呼吸で、全身の血流を促します。
寒暖差の大きい日は、羽織りを1枚持ち歩き、体が感じる温度差をやわらげるのも効果的です。
次のような症状があるときは「いつもの天気痛」と決めつけず、ためらわず医療機関や救急を受診してください。
・今までに経験したことのない、突然の激しい頭痛
・手足のしびれ、ろれつが回らない
・高熱や嘔吐をともなう頭痛
治療院での対応
セルフケアを続けても不調がくり返す場合は、体のこわばりそのものにアプローチすることが助けになります。天気痛や寒暖差疲労には、首・肩・耳まわりのこわばりや血流の低下も大きく関わっているからです。
岩間治療所では、次のような視点で施術を行っています。
- 首・肩のこわばりをほぐす:緊張した筋肉をていねいにゆるめ、血流を促します。
- 自律神経が整いやすい状態づくり:全身のバランスを見ながら、体がリラックスしやすい状態へと導きます。
- 生活へのアドバイス:ご自宅でできるケアや、季節の変わり目の過ごし方を、お一人おひとりに合わせてお伝えします。
「毎年この時期がつらい」という方は、日ごろの体のメンテナンスから始めてみませんか。
まとめ
9月の頭痛やだるさは、気圧の変化と寒暖差による「自律神経の乱れ」が原因かもしれません。耳マッサージや温活、生活リズムを整えることで、体は少しずつ天気の変化に対応しやすくなります。つらい症状が続くときは無理をせず、セルフケアと専門家のケアを上手に組み合わせて、季節の変わり目を元気に乗り切りましょう。